TiGLON オーディオボーオ TMB-300 レビュー
先日、ティグロンのオーディオボード TMB-300を試させて頂いたので久々にブログ書きました。TiGLONさんに感謝です!ボード自体も全般的に欠点無く高性能で、エネルギッシュな音になり、期待を裏切らないオーディオボードだったので、しっかりレビューしますね(^^)/
【外観と構造】
見た目的には、色目や木材の質感も良く好印象です。構造的には、木材とマグネシウム版のサンドイッチ。上から、ロシアンバーチ 12mm、ピュアマグネシウム 2mm、チーク 13mm、MDF 5.5mmと凝った構造です。写真では分かりにくいですが、側面が少し浮く構造で直接床に接しないように工夫されています。厚さは、32.5mmですが、重量は5kgあって重量感を感じるボードです。
コンコンと叩いた感じは動画に撮ってYouTubeにアップしてみました。けっこう強めに叩いています。音が濁ったり、響きが長すぎる、音が詰まるように消えるようなボードは避けた方が良い印象です。
【音質】
試したのは、クリーン電源のKojo ArayMK2SEです。ここからdCS Vivaldi DACとトランスポート、プリのBAT REX2に給電しています。初めはスパイダーシートをボードとラックの間に敷いて、ボードと機器の間はタングステンインシュです。
パッと聞いた感じで、けっこう好印象です。やや温度感と厚みがアップし、力感あり、音が前に飛んでくる感じです。瞬発力やキレも良いですが、やや音像定位は甘めに。音色は、やや暖色でハデと言うより渋めの音です。情報量は落ちること無く、高域の伸びは十分。最低域は、少し浅くなった感じ。ただ、低域の厚さはあって、ぶるんっと空気が震える感じが出ますね。
スパイダーシートの使用はケースバイケースなんですが、今回は無い方が良さそう?と思って抜いてみると。。。おおっ!かなりエネルギッシュな感じです。最低域の沈み込みや定位の甘さは改善した感じですが、YGがホーン&マルチな大型システムになったみたいなアグレッシブさを感じます。ちょっとビックリ( ・_・;)
思った以上にアグレッシブな音だったので、少しフワっとさせようとウェルフロート リング(ウェルフロート ボードの機構だけを丸い人工大理石にセットしたもの)をタングステンインシュの代わりに入れてみました。 低域は若干浅くなる感じはありますが、空間の広がりは出て、こっちの方が女性ボーカルなら好印象ですね。エネルギッシュな感じも残っており、ウチだとこの位で良さそう。音の勢いを落とすのは簡単ですが増すのは難しいと思うので、情報量とかS/Nなどの性能が良くエネルギッシュな音になるのは貴重なボードだと思います(^^)/
【まとめ】
Tiglonの他のボードも以前に試しましたが、後発だけあってTMB-300が一番好印象でした。メーカーが謳っているファントムアース構造についてはよく分かりませんが、全体に高性能で『アグレッシブ』になるボードは希有で貴重だと思います。ウチは過重なシールドやフィルターを排して、勢いを殺さず蛇口全開を目指していますが、このボードを使えば少々途中で調整&コントロールしても勢いを保てそうです。パワーアンプ用のオーディオボードを薄くしてラックを組み直そうと思っているので、作業が終わったらクリーン電源の下に敷く有力候補になりました。かなりお勧めなオーディオボードです(^^)/
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