音楽の聴き方と作り方
マスタリング・エンジニアが教える 音楽の聴き方と作り方 (CD-EXTRA付き)は、良い音で楽曲の製作・鑑賞が行われて欲しい!!!というオーディオ愛に満ちた本です。以前にご紹介させて頂いた、「新レコード演奏家論 (SS選書)
」がオーディオの哲学的主柱であるとすれば、この本は実践面でのバイブルになり得るのではないでしょうか???
本書では、スピーカーのセッティングと音楽のチェックの仕方・聴き方が詳細に解説されています。また、マスタリングの実際の様子も解説されていて、純粋な聴き手でも実際の製作過程が垣間見られる貴重な解説本です。マスタリング前後やEQ違いによる数パターンの同じ曲もCDに収録されており、マスタリングでどのように変わるのか分かるだけでなく、自分のシステムのチェックが出来るようになっています。私のようなオーディオ初級者から中級者の方には必須の本だと思います。上級者の方も基本の復習に良いかも知れません。非常にお勧めです。是非購入して通読してみて下さい!
私はこの本を以前にうちの拙いブログにもコメント頂いた御田さんのブログをみて知りました。このような素晴らしい本に巡り会わせて貰えて大感謝です。久々に本を読んで感動して深夜にブログ更新しました。
<以下駄文>
バイアンプにしてスピーカーケーブル決めて鳴らし込んでいますが、どうにも音場が思った感じにならずスランプ気味。先に紹介した本の言葉を使わせて頂くと、手前の空気感が足りない、音像の定位が甘い感じです。試聴位置以外で聴くと良く鳴っている感じなので、音色や上下のバランスは問題ないと思うんですが…。
我が家でバイアンプにして感じたのは、今まで低域が伸びると中高域も引きずられてボーカルの口元も下に下がる(床に膝まで沈み込むイメージ)感じがあったのですが、バイアンプでは低域を下に伸ばしても音像は下に下がらなくなったことです。あと、低域がマッシブになると中高域が濁る印象を持っていたのですが、これも払拭されました。そんなわけで、少し甘めにしていたVK-51seのインシュを再調整したり、スピーカーを少し振ったり…と模索中。でも、色々する前にバイブルを読んでから弄れば良かったと少し後悔ぎみ(>_<)
ちなみに私は音楽の捉え方は視覚派みたいです。ケーブルなどの変化は、左右や上下の空間の広がり、音像の定位感、奥行き感、を主に気にして聴いてきました。それに加えて音色というか温度感や中高域の艶感、中低域の力感&量感を気にしていました。まだまだ未熟ですが、分析的な聴き方としては間違った方向では無かったのかな。
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