おすすめ高音質 オーディオボード 一覧&レビューまとめ(^^)
クリーン電源のKojo Aray Mk2 SE用に、半年以上かけて良さそうなオーディオボードを片っ端から試してみました。やはりというか何故か?というか、オーディオボード毎にけっこう効果が違い、音も変わりました。ちなみに、Kojoのクリーン電源は交流から直流に戻してクリーンな100V60Hzを作り出すタイプなので、パワーアンプに近い感じで影響を受けやすいのかも知れません。気が付いたら試してボードの数は、15枚以上!?で、オーディオアクセサリー誌の特集記事みたいな状況になっていました(^_^;) 折角なのでボードの構造と材質からタイプ分け(自作の参考にもなる?)して一覧にしてレビュー&おすすめオーディオボードをご紹介しておきますね!
【素材系】
構造はシンプルで素材の特徴を活かしたボードを集めて見ました。今回試したボードの以外にはセメントセラミックスと金属粉の複合材の前田製管 MMWシリーズも効きました。他に御影石も効きますが、使いすぎると響きに独特の感じがあるので気になるかも。自然石では大理石の一種であるトラバーチンが癖が無くて使いやすい感じでおすすめ。
# イルンゴ Grandezza STD メーカーHP 紹介記事 レビュー
スピーカーボードなどの定番という感じのイルンゴ。アビトン合板のぶ厚いボードで、性能的に突出した部分は無いのですが、音質的に非常にまとまっていて響きも良くシステムを選ばず活躍してくれそうなタイプ。イルンゴにヒントを得て、アビトン合板やフィンランドバーチで自作するのも流行ったような気がします。
スピーカーボードにフィンランドバーチやアピトン合板で自作しようとチェックしたこともありますが、カットと塗装までお願いすると市販品も買えるかも。。。
# TAOC SCB-CS-HC SeriesメーカーHP レビュー
一貫して鋳鉄(炭素を2.1%以上含む鉄合金)を使っているTAOC。これは、その鋳鉄粉入りハニカムコアをMDFで挟み込んだボードです。表面が特殊加工の物は、個人的に音色が気になってしまうのですが、これは表面材が天然なら材のためか非常に好印象でした。現状で高域きつめで、低域の深い沈み込みとスケール感が欲しい!という場合には最適かも知れません。真ん中サイズ(50×44cm)で2.5万円と他と他と比べてお手頃価格。サイズは大中小の3種類。小サイズ(SCB-CS-HC45W)は2枚組です。
ネオフェードというポリマー系の制震材をカーボンでサンドイッチした"〈ネオフェード〉カーボンマトリックス"が特徴のKRIPTONの薄型ボード。実売5.5万円程度でした。スピード&キレや低域の沈み込みが凄いという感じは無いのですが、柔らかく自然な質感で好印象でした。ホールトーンがきれいに出て、空間は広く、ゆったり伸びやかでスケール感もあって、ボーカルも自然で気持ち良かったです。
【ハイブリット構造系】
複数の素材を組み合わせたりこだわった構造が特徴のボードを集めて見ました。今回試したボードの他には、MDFの内部にジルコンサンドと鉄球サンドを封入したKRIPTON AB-3000も以前に使っていました。凄く音がしまる感じでしたが、元気が無くなってしまったような。。。
# KRYNA Orquesta OR-3345 メーカーHP 記事 レビュー(未)
インシュレーターやスタンドで定評のあるKRYNAのボード。MDF内部に微粒子の砂が封入され、銅板で覆われています。全体にバランス良く使い勝手が良い感じですが、既に絶版なのが残念なところ。銅板は何気に良さそうですね。
# Atomic Audio Labs Pro Reference 19 メーカーHP1 HP2 レビュー
アクリルに金属ペレットが組み合わされた特徴的なオーディオボード。定価15万と高価なのもあって販売不振だったのか国内の取り扱い終了になっています。
# SYMPOSIUM SVELTE SHELF メーカーHP レビュー
# SYMPOSIUM ULTRA PLATFORM メーカーHP 紹介記事 レビュー(未)
気泡ゴムセクションをアルミボードでサンドイッチした独自のハイブリット構造。S/Nや解像度もグッと良くなるのですが、不思議と無機質にならず不思議。オーディオユニオンの代理店扱いなので、東京近郊にいないと実物みたりが難しいのが難ですね。ただ性能は折り紙付きで、ULTRA PLATFORMは今回のチェックでもトップレベルでした。
【アイソレーション系】
ボードで床と機器の振動をメカニカル的に分離させるタイプ。以前に磁気で浮遊させるタイプのRELAXA(リラクサ)とか流行りましたね。色々と試して感じたのは、このタイプは効きも強いんですが、問題はアイソレーション機構の上部に載るボード部分。ここが機器と一体化するような感じだと良いのですが、そうでないとボード部分の影響が強く出てしまうように思いました。
# KRYNA Palette Board メーカーHP レビュー
# KRYNA Palette Board +Cu メーカーHP レビュー
オルケスタボードの後継として開発・発売されました。クライナお得意のインシュレーター4個がボードとボードの間に仕込まれている構造で、漆塗りが特徴です。ノーマルと銅板入りでは大違いなので、+Cuモデルがおすすめですが、メーカー直販のみで割引き無し(7.5万円)なのが痛いところ。漆の質感も僅かに載る印象ですが、むしろ音に深みが出る方向で好印象。性能的にも今回チェックした中でトップクラスでした。
# AIRBOW WFB0190-3 メーカーHP レビュー
# G-CLEF WELLFLOAT RING メーカーHP レビュー(未)
# TAD-ZZ011-WN メーカーHP レビュー(未)
特殊なスプリングとワイヤーの組み合わせで、床面の振動と機器を完全に分離させるボードです。インシュレーターのようなRINGは非常に効果的でした。最低域は僅かに浅くなる感じでスッキリ傾向ですが、音離れが良く音が前に来て、focus感がアップする感じ。スピーカーにも良さそうです。
一方で試したWFB0190はボード表面がツルツルして上部のボードもイマイチな感じでした。音も微妙。。。表面コートを工夫した上位モデルも出ているので、試すならそちらの方か、スパイクを直接ボードに刺すとかウェルフロートの機構と一体化するよう工夫した方が良さそうです。
また、TADからフィンランドバーチ積層板を使用したタイプも発売されています。こちらも表面はツルピカでキレイで、よく滑りました。ボードの厚さも変わらず少し残念でしたが、素材的には一番なので、このボードにスパイク直刺しが一番かも知れません。お値段的に勇気がいりますが(^^;)
# Acoustic Revive RST-38H メーカーHP レビュー
アコリバのロングセラーである水晶のさざれ石で振動を分離させるボードです。上部はヒッコリーボードに改良されていて、弱点も無くなった感じで全体に高性能。高域はきれいに伸びて抜けが良く上品な感じで好印象。女性ボーカルなどにはドンピシャな感じでした。お得な2枚組もあります。
【アーシング系】
# H.A.L E.M.G Board メーカーHP レビュー(未)
# MISTRAL EVA-C1 メーカーHP レビュー(未)
アルミニウム板の間に電磁波防止材がサンドイッチされた構造で、本体とアースさせて電磁波防止を図るようです。ボードに機器を載せると、アルミの響きが派手に載って…でしたが、足をよけて機器の下に置いたり水晶のインシュを介して上に置いたりすると結構良かったです。何種類かサイズあるので、機器の大きさに合わせて選べます。
# TiGLON TMB-10E メーカーHP レビュー(未)
# TiGLON TMB-50E LIMITED メーカーHP レビュー(未)
# TiGLON TMB-300E メーカーHP
マグネシウムで頑張っているTigLONのオーディオボード。マグネシウムと木材のハイブリッドで構造的に良さそう!と思って、TMB-10Eと50Eを試させて頂きました。ボード単体ではTMB-50Eの方が良いのですが、アーシングも含めてだとTMB-10Eが値段もお手頃で好印象。その後に新発売となったTMB-300は、TMB-10Eの構造を元にスケールアップした感じで良さそうですが、値段は倍になってました(^^;)
# おすすめ小物
ボードとラックやフローリングの間には、福田先生もご推薦のスパイダーシート使っています。癖が無く床やラックの振動をキャンセルしてくれる感じ で好印象です。ご存じと思いますが、元々はキタリアの滑り止めシート。繰り返し使えて便利ですが、EVA樹脂なので高温に注意です。キタリアの製品はほと んど見かけない&値段ほぼ同じなので、自分もこちらを購入。手持ちが無くなる前に購入してストックしています。
あると便利なのが天然水晶のインシュレーター。4個で3000円ぐらいとお手頃値段。癖が無くちょっと使うのにあると便利です。アコリバの大きなRIQ-5010の方が高品質ですが、値段も10倍以上なので(^^;) コンコンと叩いて響くような天板だと、1-2個置くだけでも結構変わると思いますよ(^^)/
【まとめ】
オーディオボードにはキャラや相性が強いと思いますが、無難なのはイルンゴでした。性能的には突出した感じは無いのですが、音質的には良くまとまっていると思います。お手頃価格では、TAOCのSCB-CS-HCが低域の伸びと迫力ではNo1、全体的なバランスではTigLONのTMB-10Eが好印象でした。
絶対的な性能だと、SYMPOSIUMのULTRA PLATFORM、アコリバのRST-38H、KRYNAのPalette Board +Cuが良さそうです。ウェルフロートは独特の開放感があり、スピーカーに良さそうですが、スパイクを直刺しする勇気がいるかも知れません。また、新発売のTiGLONのTMB-300Eも面白そうなので、試してみたいと思っています。
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