最後?なSACDプレイヤー選びの一環で、
ORPHEUS HERITAGE SACD プレーヤーお借りしていました!EsotericのVRDSメカ搭載の一体型としては最高峰なSACDプレイヤーです。先日からDACやトラポが気になって、色々と試聴していました。なかなかじっくり聴ける聴ける機会が無いSACD/CDプレーヤーと思うので、遅ればせながら試聴レビューを記事にしておきますね(^^)/
【外観&機能】
スイスのメーカーだけあって?オシャレな感じです。サイズは、同じ弩級一体型のVivaldi Oneと比べるとコンパクトで、かなり太くて頼もしい電源ケーブルも付属していて好印象。ちなみに、Clockの出力はあるけど、入力はありませんでした。寝起きは悪く設置して少なくとも3日ぐらいしないと本領発揮しない感じでした。オーディオショーとかだと覚醒する前にイベントが終わっちゃいそうで、なかなか真価を理解して貰えなさそうなタイプですね(^^;)
メカは
Esoteric VRDS-NEOですがVNK-5で、dCS
Vivaldi/
Scarlatti のVMK-3.5より少し格が落ちるみたい。エソテリックの採用例でみると、VMK-3.5がK-01xとかGrandiosoに搭載さていて、VNK-5はK-05Xsに搭載さていました。詳しくは
SACDメカのまとめ記事を。DAC部分はORPHEUSのオリジナルですが、ORPHEUS社の大元はANAGRAM Technologies社だそうです。
CH PrecisionもANAGRAM Technologiesと一緒に仕事をしていた事もあるようなので、ここら辺は技術的・人的交流あるようですね。
【音質】
設置直後は、けっこうボケた感じでしたが通電して待てば大幅に改善されました。デモ機でエージングは済んでいるはずなので、けっこう寝起き悪いですね。とりあえず付属ケーブルで常時Onで三日待ちチェック開始。情報量やS/N、三次元的な定位など性能的には求められる基準には達しているもののScarlattiセットには及ばない感じで、性能面では一体型としての限界はありそうです。ただ、1週間ぐらい待てばもう少し良くなりそうな感じもありますね。
音楽的にはまとまりがある再生で表現力が高いのですが、美空ひばりだとScarlattiセットのように性能で押しきった方が好みかも。しかし、普通に上手い位の歌い手だと、かなり良く聞こえますね。録音にも左右されにくい?印象で、オーバーに言うと僅かに甘美でふわっとした感じで魅力的です。
ついで電源ケーブルをScarlattiと同じCrystal cable AbsoluteDreamに差し替えて、また3日待つと。。。これは、ボーカル最高!で高音質盤以外も名盤に聞こえますね!? やや美音系ですが、表現力に優れScarlattiで苦手な過多コンプもうまく鳴らしてくれる感じでした。dCSとはキャラが違いますが、Vivaldi Oneと十分に戦えるレベルかと。 HERITAGE SACD HE + DAC Mk3の構成ならVivaldiセットとも対抗できる(お値段もですが)と思いました(^^)/
【ライバル達】
最後?のSACDプレイヤーと思って各社の弩級プレイヤーを聴いたので、気になるプレイヤーとの印象の比較をしておきます。
# CH precision D1
同じスイスメーカーで同じCDメカ採用のCH precision D1は、共通性があるかと思いきや印象はかなり違いました。CH precisionは(設定で調整出来ますが)ビシッとしたゆらぎ無い再生が特徴だと思っているのですが、ORPHEUSはふわっと開放的で柔らかな印象でした。筐体の造りもD1はガッチリで質量も32kgあるのに対して、HERITAGE SACD HE/Pは程々の剛性という感じで質量も19.6kgなので、ここら辺も音作りに影響してるのかも。
# dCS Scarlatti セット
一体型のHERITAGE SACD HE/Pに比べると、3台構成の強みがあり性能的には一歩リードしています。Transportは同じ19.6kgでしたが、筐体の剛性感はややScarlattiの方が上かも。CH precisionに比べると開放的で繊細な描写で微粒子が降り注ぐイメージなのですが、ORPHEUSの方がよりふわっとした空気感で僅かに甘美な印象ですね。
# dCS Vivaldi One
自宅試聴しましたが、低域の沈み込みや細部のキレとかはScarlatti セットが上回る感じでした。27.4kgと重量ありますが、本体が大きいのでCHみたいな金属の塊持つような剛性感ではないですね。一体型の限界は感じますが、性能的には勿論トップクラスで、Elipsa 的なスピーカーなら差は感じないと思います。そして、一体型のメリットかHERITAGE SACD HE/Pと同じくまとまりのある再生でした。Scarlattiより気持ち美音で滑らかな質感だと思いますが、ORPHEUSの方がより肌触りの良い質感だと思います。
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