ルームアコースティック 検討その2 SylvanとANKH? 効果的な面から。
今回は、ルームチューニングで有名な日本音響エンジニアリング(旧 日東紡)のシルヴァン&アンク検討の2回目。前回の技術的な側面に続いて、効果的な面を検討してみたいと思います。
philewebに載っている友人邸は、アンクの林というより森レベル。見た目的にはうちだとNGな感じ(音は凄い)。その中のお1人から資金の限り部屋中に入れるべき!ってアドバイス!?が。。。そんなで、単体での効果は分からない感じだったのですが、最近初めたTwitterで知り合った方がコーナーアンク導入されて、やはり効果は抜群とのこと。うちでも中古で出物を見つけてアンクミニとシルヴァンをゲットしましたが、効果的には確かですね。少し前に手に入れたので今より割安でしたが、それでも悩ましいお値段(^^;)
ちなみに、シルブァン(アンクも同じ)の丸棒は38mm&45mm&60mmだと思うので、100%拡散する周波数は2183Hz&1553Hz&1165Hz(この周波数以下でも100%でないだけで効果はある)であり、基本は中高域。アンクミニはもっと細く、高域にしか効果は無いはず…。なんですが、中高域が拡散されてにじみが取れるためか、低域までクリアになる印象です。先日、自作された紅まくらさんにもアドバイス頂いた(感謝です!)のですが、32mmと35mmのタモ材で正面全面に製作されて非常に効果的との事でした。
写真は紅まくら様の自作柱状音響反射体です!この様に紅まくらさんは、前面ほぼ全てに柱状拡散体を自作されています!しかもキレイに仕上がっていて凄い。丸棒はヤフオクの業者さんから購入されたそうです。製作は大変だったけど、効果もやはり凄かったとのこと。定在波の解消を狙うと太くする必要がありますが、中高域が拡散されるだけでも音響的には効くようです。(ブログへの転載&情報提供の程ありがとうございます>紅まくら様!)
設置場所としては、まず1)正面奥の両コーナー、次いで2)正面中央部が良く効くと聞きますが、最近発売された床も強力に効くらしいと。。。設置変えて両奥のコーナーをスッキリさせて事もあって、まずシルバァンを両奥に動かしてみました。
元々シルブァンは、L字型につながる右手のオープンな場所に仕切り的に置いていたのを動かしたのですが、効果は??? いや、変わるんですが、右手のオープンになった所から無くなったことの方が影響大な感じ。そこで、シルバァンを動かすのは重くて大変だったのもあって、紙パイプで実験用に試作してみました。
通称メロンク!紙パイプも箱の底もオープンで、ヘルムホルツ共鳴管にはならないようになっています。というか段ボールの上箱に適切に配列考えて差し込んだだけ。こんなん効くかなぁ?と思ったら、場所によってはヒットしました!体感的には本物シルバァンの50-60%ぐらい(制作者の欲目あり)かな。多用すると紙の響きというか反射音の質が問題になりそうですが、製作コスト1/100程度!なんで試してみても良さそうです。ちなみに、今回はこちらの紙パイプを使用しました。 丸型紙管 3×100cm 丸型紙管 4×100cm 丸型紙管 5.1×100cm 三種類あり、太さもちょうど良い感じです。もちろん、コレで効くならタモ材でちゃんと作るか本物は(^^;)
軽いので、あっちこっちに動かして試してみると、やはり元々シルバァン置いてあった場所がクリティカルなようです。一次反射の位置も少し効きますが、部屋の構造的な弱点箇所で効果が強そうな感じですね。ついで、 時系列的には前後しますが、発表直後の60cm床アンク(ANKH-Ⅵ FL66)を試聴させて頂きました。
これは非常に効果的でした。かなりクリティカルで、1-2cmでも音像や空間表現がガラガラ変わりました。効果としては、音がほぐれ見通しが良くなる感じ。より音は前にも広がり、足元から空間が広がる感じは他で得られない感じです。持ち込んだ担当者さんに、いつもの美空ひばりを聴いて頂いたんですが、「プロが言う言葉じゃないですが、鳥肌が立つ感じです」と。「YGて初めて試しましたがコレは劇的に効きますね。。。」と。
ただ、試聴位置から近いためか若干音が硬い&高域厳しめになる印象でした。コンサートホールなどはナラ材が多く使われているとのこともあり、タモ材よりナラ材などの方が良いのでは?と聞いたのですが、開発時にタモ材とナラ材で比較したところタモ材が聴感上良かったとのこと。まあ、自宅視聴している段階で本物を購入?という感じですが、本気で自作を検討しています。次回に自作の検討について。
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コメント
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おぉ~いつの間にやら、アンクミニまで導入されていたんですね(@_@)
我が家で使った感じではアンクミニよりも天井コーナー用のアンク4の方がかなり効果を感じましたので、やはりコーナーが胆なんでしょうね。
messaさんが計画されているコーナーアンクを自作されて天井まで連結すれば相当の効果があるのではと。。。
しかしアンク4fはこっそり取り付けたら、なんで家の中に鳥の巣があるの?と家族には言われました(;'∀') たぶん見た目でNGの人もいると思います。
投稿: kazuto | 2017年10月11日 (水) 00時28分
kazutoさん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。ご報告忘れてましたm(_ _)m アンクミニとシルバァンは、某MLで中古出たのを見かけてゲットしていました。角に付けるアンク4は、やっぱり効くようですね!ただ、私はあの見た目がダメで(^^;)
お値段がアレですが、効果的にはコーナーアンクを天井まで伸ばしてしまうのが一番な感じです。あと、床アンクはかなり効きましたので、もしデモとかお願い出来たらお試しを。ただ、とても邪魔です(^^;) 引き続きよろしくお願いします(^^)/
投稿: オーディオ目玉親父(messa) | 2017年10月11日 (水) 02時21分
messaさん、こんばんは。
>効果的にはコーナーアンクを天井まで伸ばしてしまうのが一番な感じです。
我が家ではSPの後ろの両コーナーにドアがあるので、これが出来ないんですよね(-_-メ)
結果・・・鳥の巣のアンク4の導入となってしまいました(;^ω^)
あと床アンクが劇的に効いたとありますが、ちなみに改善したポイントはどんな感じで効きましたしたでしょうか?
見た目はジャマですが、効果は絶大??
投稿: kazuto | 2017年10月11日 (水) 21時06分
Kazutoさん、こんばんわ!
> SPの後ろの両コーナーにドア
そうでした(^^;) ただ、Kazutoさん邸はわりとSPから左右の壁までの距離があるので、無理にアンク入れなくても良いかも。天井の角に付けるアンク4は効くとは思います!見た目が許容出来ればアリだと思います。
SPから一番近い反射面はよく考えれば床なので、効果が高いのは当たり前なのかも知れません。床アンクの構成は32/45だと思います。全体に音がほぐれて、見通しが良くなり、より音が前に広がり足元から空間が広がる感じでした。なかなか得がたい効果だと思います。床に敷物とか工夫されている方も多いと思いますが、ここに拡散効果のしっかりした床アンクは効くと思います。普通に移動させられる重さなので、養生テープとかでマーキングしておいて聴く時だけ動かす方が良いかと思います。普段は邪魔だし、夜中とか転びそう。。。
投稿: オーディオ目玉親父(messa) | 2017年10月12日 (木) 01時12分
messaさん
こんばんは。
>足元から空間が広がる感じでした。なかなか得がたい効果だと思います。
う~ん、これは凄い(@_@)
うちの環境では常時設置は無理ですが(夜中に寝ぼけて骨折しそう)
それだけの効果があれば、聴くときだけ動かすのもあり?でもやっぱり使わに時に置いておく場所もないか( ;∀;)。。。
投稿: kazuto | 2017年10月13日 (金) 01時02分
kazutoさん
うちでも位置をマーキングして動かす予定です。スピーカーとスピーカーの間に普段は置こうかと思っています。高さが15cmぐらいで前を見ると視界に入らない感じなので、転倒リスク大ですね(^_^;) しかも、転んだ先には波うった硬い丸棒が待ち構えているので、骨折リスクも大きそう。。。 重さ的には片手で普通に運べる感じです。
投稿: オーディオ目玉親父(messa) | 2017年10月14日 (土) 16時54分